ざわログ

ブログど初心者。ファッション業界で生き延びながら、転職したい人。

【Fashion】ブランドコラボに見るコンテンツとフォーマットの関係性

シュプリームとアクアスキュータムのコラボレーションが発表されましたね。

https://www.wwdjapan.com/342366

 

また、毎年恒例のH&MのコラボはKENZOでした。

https://www.wwdjapan.com/342167

 

購入方法は事前エントリー制になったようですね。

今までは夜通し並んで、やっとの思いで購入みたいな流れだったので

それを考えると、購入したい人からすると少しはマシになりそうです。

 

ここ最近増えた!というわけではありませんが

ブランド間でのコラボレーションがどんな意味があるのか

考えていきたいと思います。

 

コンテンツとフォーマット

コラボレーションの関係性はこれに尽きるのではないかと思います。

例えば、H&Mがわかりやすいですね。

 

H&M=フォーマット

KENZO=コンテンツ

 

生地やサイズ感などはH&M側の基準で量産されるはず(確かマルジェラの時はそうでした)ですので、基本となるフォーマットにデザインを載せるのですが

H&Mの中では、他と差別化できるデザイン性や、カルチャーが不足してます。

もちろん価格帯が非常に低く、相手にする客層がとてつもなく広いこともあるので

そこにお金をかけることができないという現状もあります。

 

そこで、コンテンツ側である、強いデザイン性やカルチャーを持つブランド

手を組むことによって足りない部分を補完します。

コンテンツ側からすると、自社のブランドイメージなどを保つ意味でも

判断はとても難しいですが、より幅広い客層にリーチすることが出来ますし

プロモーションの一環として取り組む価値は大いにあります。

(安売りされて、物量がとてつもない売り場に展開されてしまう、という危険性を加味しなければなりませんが)

 

カルチャーを取り込む機会

コラボレーションには、コンテンツ側のカルチャーを取り込み

ビジネス的な側面もありますが一つのプロモーションとして位置付けられています。

 

どんな人が、どんな生活を送り、どんな消費をして、どんな風に着るのか

ショップの作りや、他のカルチャー(ロック・スケボー・ヒップホップ・アートetc)

との関わり方、その他諸々を全部ひっくるめて

コンテンツとなるブランドが持つカルチャーを

フォーマットとなるファッションブランドに注ぎ込むことが、コラボレーションの意味です。

 

いろいろ言いましたが

簡単に言ってしまうと、中身と入れ物の関係ですよね、という話です。

 

この関係が成り立っているコラボが多いと見受けられます。

 

スニーカーだったり、革靴なんかはよりわかりやすいかもしれません。

定番的なブランドにデザインとカルチャーと注ぎ込む的な。

これとか。

zawazawamn.hatenablog.com

 

ハイクとアディダスも現在一部店舗で先行発売されていたり。

www.fashion-press.net

 

そういった目線で見てみるとコラボの見え方が変わる、かもしれません。。。

 

では。